期待通り!「俺たちフィギュアスケーター」


新年初笑いはコレ!と決めていた映画、「俺たちフィギュアスケーター」。
やっとこさ見てきましたよ。
DVDスルーさせなかったGAGAは本当に偉いと思います。
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元ライバル同士のフィギュアスケーターが、男子ペアを組んで復活って話なんですが(お暇な方はトレーラーチェックしてみてください→oretachi.gyao.jp/)、主役のウィル・フェレルとジョン・ヘダーがどっちもつぶれてなくてすごくいい!
笑いを取れる人が一人で主役を張るのは何の問題もないですが、二人以上になると相性があるから、結構難しいんですよね。今回はパーフェクト!!

あ〜、初笑いがこれなら今年はいい年になりそうだ〜。
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今更ですが、『ロッキー・ザ・ファイナル』


「おい!ロッキーまた生卵飲んでるぞ!」
予告編を見た友人がそう言ったのを聞いた時から、『ロッキー・ザ・ファイナル』は私にとって見なければいけない映画のリストにランクインしました。

で、遅ればせながら本日鑑賞。
普通に良かったです。
老いとか過去の栄光とか息子との確執とか、映画の流れは正直ありがち。
でもロッキーのテーマが流れたら、もう何だっていいじゃないですか。あの音楽を背にロッキーが走り込みしてる場面は、この映画の白眉でしたね。

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あ、ついでに『ランボー』の告知もされてましたよ。
こっちは見なくてもいいかな〜〜。あはは。

3番目の映画「in the soup」


誰しも心の中に「私の勝手なベスト映画ランキング」が存在していると思うのですが、今日から再公開される「in the soup」が私のランキング3位なので、それについて書きます。

A・ロックウェル監督による92年の作品で、主要キャストはS・ブシェミとS・カッセルとJ・ビールス。
青春とか言っちゃいけないような年になっているのに、青くて痛い人々の映画です。
つーか青春映画って、この映画と「冒険者たち」(R・アンリコ)が二大巨頭だと思うなあ。

とにかく素敵シーンの連続なんですよ。
チャチャチャの練習シーンとか、飛ばない白鳩とか、ヒール片方取っとくのかよ?とか、雪の中をまわるJ・ビールスとか、謎のピンポン映画とか、ラスト砂浜から空に向かって移動するカメラアングルとか。書いてるとキリがないくらい素敵です。
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ここんとこちょっと弱っているので、景気付けに近いうち見に行って来ようと思います。

あー、そう言えば先月アルトマン亡くなったんですよね…。
彼は、私ランキング2位「ロンググッドバイ」を撮った人でした。この場を借りて合掌。

R・デュリスに成長を見る


J・オディアール監督、R・デュリス主演の「真夜中のピアニスト」を見てきました。

J・オディアールは、監督デビュー作の「天使が隣で眠る夜」(原作が最高)を見た時に、ひゃー、フレンチなノワール来たー!と思った記憶があります。そのくせしてこの監督妙に柔らかなんですよ。なんだか矛盾してるんですけどね。

そんでもってR・デュリスは、一連のS・クラピッシュ作品がドッと日本公開されていた時期に「青さの残るハンサム素敵…」とスクリーンを見つめてぽわーんとしたものです。

憎からず思うそんな二人の作品です。勝手に期待度高まるじゃないですか(どっちも最近の作は見てないくせにな)。
で、予想以上にとても良かったです。この作品。

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何よりもびっくりしたのがR・デュリスの役者っぷり。
デビュー当時の彼は「もう、いてくれるだけでいい。演技とか関係ないし」系だったような気がします。もちろんヘタじゃないんだけど、演技よりも存在感で押すタイプっっていうの?
まあ、道っぱたを歩いていた当時美大生の彼を、クラピッシュが惚れ込んでスカウトし無理矢理出演させたっていう経緯を知れば納得なんだけど。

それがね、いつの間にかとんでもなく男臭いいい役者に成長していて…。
しかもそれが骨太フレンチ。優男フレンチじゃないの。

いいフランスの役者ってのは、イギリス、ましてやアメリカの役者にはどうしても出せない何かがありますね。あれって何なのかしらねえ。

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SIN CITYがとてもツボ


寒くなってきましたよ。さすがに11月なだけあって。
つー訳で先日大学時代の友人と、鮟鱇鍋食べました。
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ま、アンキモは置いといて。

「SIN CITY」をようやく見たんですけどね、あまりにツボにハマったので二日連続で映画館行っちゃいました。
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画面の切り取り方、色調、人物の造形、動きのデフォルメ具合等々、原作者のF・ミラーが共同監督として名を連ねているだけありました。
ひゃー!この画面最高ー!ってシーンがバンバン続くんだもん。ダークさ具合も実に心地よかったです。

これ、原作から3つエピソードを映画化してるんですけど、全編大量に撃つ!殴る!切る!血飛沫!
(隣で見てたおばさんが何度も口抑えてました。夫婦映画割引で見にきちゃったみたいなんだけど。大丈夫だったのかなあ。)
そしてベタベタに古典的なハードボイルドロマンスです。
S・スペードもP・マーロウもここまでベタじゃないよなってくらい。
メインの男性登場人物がみんなピュアで泣きますよー。
いわゆるファムファタルで身を滅ぼすというのは、男の人の夢なんですかね。私も「J・アルバになら滅ぼされてもいい」と思っちゃいましたけどね。

俳優陣で頭一つ飛び抜けていい出来だったのはM・ローク。
彼自身の復活劇も含めて、今回印象深かったです。80年代の彼を思い返しながらしみじみしました。
DVD出るのが楽しみです。